利用箇所の調べ方
バージョンページの手順3「利用箇所を探して数える」に検索語の一覧があります。この章は、その検索語でソースを調べ、結果を記録するやり方です。
Eclipse で検索する
- 「パッケージ・エクスプローラー」で対象のプロジェクトを選ぶ
- 「検索」→「Java」を選ぶ
- 「検索文字列」に検索語を入れる
- 「検索対象」は、クラスを探すときは「型」、メソッドや使われ方を探すときは「すべての出現箇所」
- 「検索範囲」は「選択されたリソース」
- 「検索」を押し、検索ビューに出たファイルを開いて使われ方を確かめる
import org.example.foo. のような import の接頭辞や、設定キーのように Java 検索で見つからない文字列は、「検索」→「ファイル」で探します。対象に *.java のほか、web.xml・*.properties・*.xml を含めます。
サクラエディタの「Grep」でも同じように探せます(フォルダーにプロジェクトのフォルダー、ファイルに *.java;*.xml;*.properties)。
見つかったものを判断する
見つかっただけで、直ちに直す必要があるとは限りません。次の3つに分けて記録します。
| 区分 | 目安 |
|---|---|
| 修正不要の可能性が高い | バージョンページで「消えた」「非推奨」と出ていない API だけを、ふつうの方法で使っている |
| 個別確認が必要 | ライブラリの内部向けのクラス(spi・impl・internal を含むパッケージなど)を使っている、ライブラリのクラスを継承・実装している、実装クラスへ型変換している |
| 修正が必要 | バージョンページの付録で「消えた」と出ているクラス・メソッドを使っている。または名前空間の移行(javax → jakarta)の対象を使っている |
記録の書式
プロジェクトに決まった書式があれば、それに従います。無ければ、次の項目を残します。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| ファイル名・クラス名・行番号 | OrderResource.java 120行 |
| 使っている API | org.example.client.OldClient#execute |
| 何に使っているか | 外部サービスの呼び出し |
| 更新先(バージョンページの候補) | 3.4.1 |
| 判断 | 修正不要/個別確認/修正必要 |
| 移行先 | バージョンページのカード、公式の移行ガイド、Javadoc |
| 確かめに使った資料 | Javadoc の URL など |
| 対応後に行うテスト | 正常系・異常系の要点 |
件数を数える
工数の見積もり(概算工数の出し方)に使うので、次を数えてバージョンページの「工数の目安」の件数欄に入れます。
- import を置き換えるファイルの数
- 消えた API の利用箇所の数(仕組みが変わるものは、それを使っているクラスの数)
- 非推奨の API の利用箇所の数(今回直す場合)
- 変える依存定義・設定項目の数