利用箇所の調べ方

バージョンページの手順3「利用箇所を探して数える」に検索語の一覧があります。この章は、その検索語でソースを調べ、結果を記録するやり方です。

Eclipse で検索する

  1. 「パッケージ・エクスプローラー」で対象のプロジェクトを選ぶ
  2. 「検索」→「Java」を選ぶ
  3. 「検索文字列」に検索語を入れる
  4. 「検索対象」は、クラスを探すときは「型」、メソッドや使われ方を探すときは「すべての出現箇所」
  5. 「検索範囲」は「選択されたリソース」
  6. 「検索」を押し、検索ビューに出たファイルを開いて使われ方を確かめる

import org.example.foo. のような import の接頭辞や、設定キーのように Java 検索で見つからない文字列は、「検索」→「ファイル」で探します。対象に *.java のほか、web.xml・*.properties・*.xml を含めます。

サクラエディタの「Grep」でも同じように探せます(フォルダーにプロジェクトのフォルダー、ファイルに *.java;*.xml;*.properties)。

見つかったものを判断する

見つかっただけで、直ちに直す必要があるとは限りません。次の3つに分けて記録します。

区分 目安
修正不要の可能性が高い バージョンページで「消えた」「非推奨」と出ていない API だけを、ふつうの方法で使っている
個別確認が必要 ライブラリの内部向けのクラス(spi・impl・internal を含むパッケージなど)を使っている、ライブラリのクラスを継承・実装している、実装クラスへ型変換している
修正が必要 バージョンページの付録で「消えた」と出ているクラス・メソッドを使っている。または名前空間の移行(javax → jakarta)の対象を使っている

記録の書式

プロジェクトに決まった書式があれば、それに従います。無ければ、次の項目を残します。

項目 例
ファイル名・クラス名・行番号 OrderResource.java 120行
使っている API org.example.client.OldClient#execute
何に使っているか 外部サービスの呼び出し
更新先(バージョンページの候補) 3.4.1
判断 修正不要/個別確認/修正必要
移行先 バージョンページのカード、公式の移行ガイド、Javadoc
確かめに使った資料 Javadoc の URL など
対応後に行うテスト 正常系・異常系の要点

件数を数える

工数の見積もり(概算工数の出し方)に使うので、次を数えてバージョンページの「工数の目安」の件数欄に入れます。

  • import を置き換えるファイルの数
  • 消えた API の利用箇所の数(仕組みが変わるものは、それを使っているクラスの数)
  • 非推奨の API の利用箇所の数(今回直す場合)
  • 変える依存定義・設定項目の数

共通手順書の章

  1. 作業の全体像
  2. 開発環境と前提
  3. 作業前の準備
  4. 更新前の記録
  5. 利用箇所の調べ方
  6. 依存定義の更新
  7. IDE への反映
  8. 解決されたバージョンの確認
  9. コンパイルエラーの切り分け
  10. import の一括置き換え(javax → jakarta)
  11. 非推奨の警告の扱い
  12. 概算工数の出し方
  13. リソースの解放と入力の安全性
  14. ビルド・テスト・WAR の確認
  15. 他の JAR に同梱された複製
  16. 再スキャン
  17. 変更差分の確認と完了条件
  18. ロールバックと作業記録
  19. 検証環境等への配備