開発環境と前提

想定している開発環境

この手順書は次の環境を想定して書いています。プロジェクトで決めている環境・ルールがあれば、そちらに従います。

項目 内容
OS Windows 11
IDE Eclipse
補助エディタ サクラエディタ
コマンドの実行 Windows PowerShell(Windows 11 に標準で入っているもの)
Java プロジェクトで正式に採用している JDK。更新先が求めるバージョンはバージョンページの「必要な Java」を見る
ビルドツール Maven または Gradle(プロジェクトで採用しているもの)

Gradle のプロジェクトで Eclipse 以外の IDE(IntelliJ IDEA など)を使う場合は、IDE への反映の「Eclipse 以外の IDE」を見てください。

コマンドの書き方(PowerShell)

この手順書のコマンドの例は、Windows PowerShell で実行する形で書いています。

  • コマンドは、プロジェクトのフォルダー(pom.xml または build.gradle のある場所)で実行します。エクスプローラーでそのフォルダーを開き、アドレスバーに powershell と入力して Enter を押すと、そのフォルダーで PowerShell が開きます
  • Gradle のラッパーは ./gradlew と書きます。PowerShell は、今いるフォルダーにあるコマンドを、./ を付けないと実行しません
  • -D で始まる指定は " で囲みます(例:"-Dincludes=org.example:*")。囲まないと、PowerShell が . の位置で指定を2つに分けてしまい、Maven が Unknown lifecycle phase などのエラーを出します
  • 結果をファイルに残すコマンドは、末尾を 2>&1 | ForEach-Object { "$_" } | Out-File -Encoding utf8 <ファイル名> の形にしています。エラーの行も同じファイルに残し、文字コードを UTF-8 にそろえるためです(> だけで書き出すと、PowerShell のバージョンによって文字コードが変わり、エラーの行に PowerShell の飾りが付きます)
  • <groupId> のような山かっこは、山かっこごと自分の対象に置き換えます。残したまま実行すると、PowerShell がエラーを出します

Java とビルドツールを確かめる

PowerShell で次を実行します。

java -version
mvn -version

Gradle のプロジェクトでは、mvn -version の代わりにプロジェクトのフォルダーで次を実行します。

./gradlew -version

合格条件

  • java -version の Java が、バージョンページの「必要な Java」以上である
  • ビルドツールが使う Java(mvn -version または ./gradlew -version に表示される JVM)も同じバージョンである
  • プロジェクトで正式に採用している Java と一致している

2つのコマンドで違う Java が表示された場合は、JAVA_HOME と Eclipse の JRE の設定を確かめます。

Eclipse での確認

  1. 「ウィンドウ」→「設定」を開く
  2. 「Java」→「インストール済みの JRE」を開き、使う JDK が必要なバージョン以上であることを確かめる
  3. プロジェクトを右クリックし、「プロパティ」→「Java のビルド・パス」→「ライブラリー」を開く
  4. 想定した JRE システム・ライブラリーが設定されていることを確かめる

更新先が求める Java が、配備先のサーバーで使えるかも確かめます。使えない場合は、その更新先は選べません(バージョンページの別の候補を検討してください)。

共通手順書の章

  1. 作業の全体像
  2. 開発環境と前提
  3. 作業前の準備
  4. 更新前の記録
  5. 利用箇所の調べ方
  6. 依存定義の更新
  7. IDE への反映
  8. 解決されたバージョンの確認
  9. コンパイルエラーの切り分け
  10. import の一括置き換え(javax → jakarta)
  11. 非推奨の警告の扱い
  12. 概算工数の出し方
  13. リソースの解放と入力の安全性
  14. ビルド・テスト・WAR の確認
  15. 他の JAR に同梱された複製
  16. 再スキャン
  17. 変更差分の確認と完了条件
  18. ロールバックと作業記録
  19. 検証環境等への配備